はじめに

Kubernetes v1.17 のドキュメントは積極的にメンテナンスされていません。現在表示されているバージョンはスナップショットです。最新のドキュメントはこちらです: 最新バージョン

Edit This Page

Kubernetesバージョンとバージョンスキューサポートポリシー

このドキュメントでは、さまざまなKubernetesコンポーネント間でサポートされる最大のバージョンの差異(バージョンスキュー)について説明します。特定のクラスターデプロイツールは、バージョンの差異に追加の制限を加える場合があります。

サポートされるバージョン

Kubernetesのバージョンはx.y.zの形式で表現され、xはメジャーバージョン、yはマイナーバージョン、zはパッチバージョンを指します。これはセマンティック バージョニングに従っています。詳細は、Kubernetesのリリースバージョニングを参照してください。

Kubernetesプロジェクトでは、最新の3つのマイナーリリースについてリリースブランチを管理しています。

セキュリティフィックスを含む適用可能な修正は、重大度や実行可能性によってはこれら3つのリリースブランチにバックポートされることもあります。パッチリリースは、定期的または必要に応じてこれらのブランチから分岐されます。パッチリリースマネージャーがこれを決定しています。パッチリリースマネージャーは各リリースのリリースチームのメンバーです。

マイナーリリースは約3ヶ月ごとに行われるため、それぞれのリリースブランチは約9ヶ月間メンテナンスされます。

サポートされるバージョンの差異

kube-apiserver

高可用性 (HA) クラスターでは、最新および最古のkube-apiserverインスタンスがそれぞれ1つのマイナーバージョン内でなければなりません。

例:

  • 最新のkube-apiserver1.13であるとします
  • ほかのkube-apiserverインスタンスは1.13および1.12がサポートされます

kubelet

kubeletkube-apiserverより新しいものであってはならず、2つの古いマイナーバージョンまで有効です。

例:

  • kube-apiserver1.13であるとします
  • kubelet1.131.12および1.11がサポートされます
備考: HAクラスター内のkube-apiserver間にバージョンの差異がある場合、有効なkubeletのバージョンは少なくなります。

例:

  • kube-apiserverインスタンスが1.13および1.12であるとします
  • kubelet1.12および1.11がサポートされます(1.13はバージョン1.12kube-apiserverよりも新しくなるためサポートされません)

kube-controller-manager、kube-scheduler、およびcloud-controller-manager

kube-controller-managerkube-schedulerおよびcloud-controller-managerは、通信するkube-apiserverインスタンスよりも新しいバージョンであってはなりません。kube-apiserverのマイナーバージョンと一致することが期待されますが、1つ古いマイナーバージョンでも可能です(ライブアップグレードを可能にするため)。

例:

  • kube-apiserver1.13であるとします
  • kube-controller-managerkube-schedulerおよびcloud-controller-manager1.13および1.12がサポートされます
備考: HAクラスター内のkube-apiserver間にバージョンの差異があり、これらのコンポーネントがクラスター内のいずれかのkube-apiserverと通信する場合(たとえばロードバランサーを経由して)、コンポーネントの有効なバージョンは少なくなります。

例:

  • kube-apiserverインスタンスが1.13および1.12であるとします
  • いずれかのkube-apiserverインスタンスへ配信するロードバランサーと通信するkube-controller-managerkube-schedulerおよびcloud-controller-manager1.12がサポートされます(1.13はバージョン1.12kube-apiserverよりも新しくなるためサポートされません)

kubectl

kubectlkube-apiserverの1つ以内のバージョン(古い、または新しいもの)をサポートします。

例:

  • kube-apiserver1.13であるとします
  • kubectl1.141.13および1.12がサポートされます
備考: HAクラスター内のkube-apiserver間にバージョンの差異がある場合、有効なkubectlバージョンは少なくなります。

例:

  • kube-apiserverインスタンスが1.13および1.12であるとします
  • kubectl1.13および1.12がサポートされます(ほかのバージョンでは、あるkube-apiserverコンポーネントからマイナーバージョンが2つ以上離れる可能性があります)

サポートされるコンポーネントのアップグレード順序

コンポーネント間でサポートされるバージョンの差異は、コンポーネントをアップグレードする順序に影響されます。このセクションでは、既存のクラスターをバージョン1.nから1.(n+1)へ移行するために、コンポーネントをアップグレードする順序を説明します。

kube-apiserver

前提条件:

  • シングルインスタンスのクラスターにおいて、既存のkube-apiserverインスタンスは1.nとします
  • HAクラスターにおいて、既存のkube-apiserver1.nまたは1.(n+1)とします(最新と最古の間で、最大で1つのマイナーバージョンの差異となります)
  • サーバーと通信するkube-controller-managerkube-schedulerおよびcloud-controller-managerはバージョン1.nとします(必ず既存のAPIサーバーのバージョンよりも新しいものでなく、かつ新しいAPIサーバーのバージョンの1つ以内のマイナーバージョンとなります)
  • すべてのノードのkubeletインスタンスはバージョン1.nまたは1.(n-1)とします(必ず既存のAPIサーバーよりも新しいバージョンでなく、かつ新しいAPIサーバーのバージョンの2つ以内のマイナーバージョンとなります)
  • 登録されたAdmission webhookは、新しいkube-apiserverインスタンスが送信するこれらのデータを扱うことができます:
    • ValidatingWebhookConfigurationおよびMutatingWebhookConfigurationオブジェクトは、1.(n+1)で追加されたRESTリソースの新しいバージョンを含んで更新されます(または、v1.15から利用可能なmatchPolicy: Equivalentオプションを使用してください)
    • Webhookは送信されたRESTリソースの新しいバージョン、および1.(n+1)のバージョンで追加された新しいフィールドを扱うことができます

kube-apiserver1.(n+1)にアップグレードしてください。

備考: 非推奨APIおよびAPIの変更ガイドラインのプロジェクトポリシーにおいては、シングルインスタンスの場合でもkube-apiserverのアップグレードの際にマイナーバージョンをスキップしてはなりません。

kube-controller-manager、kube-scheduler、およびcloud-controller-manager

前提条件:

  • これらのコンポーネントと通信するkube-apiserverインスタンスが1.(n+1)であること(これらのコントロールプレーンコンポーネントが、クラスター内のkube-apiserverインスタンスと通信できるHAクラスターでは、これらのコンポーネントをアップグレードする前にすべてのkube-apiserverインスタンスをアップグレードしなければなりません)

kube-controller-managerkube-schedulerおよびcloud-controller-manager1.(n+1)にアップグレードしてください。

kubelet

前提条件:

  • kubeletと通信するkube-apiserver1.(n+1)であること

必要に応じて、kubeletインスタンスを1.(n+1)にアップグレードしてください(1.n1.(n-1)のままにすることもできます)。

警告: kube-apiserverと2つのマイナーバージョンのkubeletインスタンスを使用してクラスターを実行させることは推奨されません:

  • コントロールプレーンをアップグレードする前に、インスタンスをkube-apiserverの1つのマイナーバージョン内にアップグレードさせる必要があります
  • メンテナンスされている3つのマイナーリリースよりも古いバージョンのkubeletを実行する可能性が高まります

フィードバック